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大回顧展モネ
国立新美術館デビュー。
3月にもらったチケットには間に合わず無念。モネ展を見てきた。


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建設されたばかりのコンクリートの広い館内には人がいっぱい。


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お目当ての作品は100点近く。第5展示室まで。
なんだか奇麗に作らなければ、と意識していたことを大切なのはそんなことではないと教えてくれた気がした。
なんせ点描なので離れてみないと全然見え方が違うのだ。
完成されきった絵が、近くに寄るととえらい雑に見えることもあるし、
逆に一見静かな絵に見えても、近寄ると何層にも重ねられた色の多さにびっくりさせられたりもする。


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空は青、雪は白、葉は緑。見えたものは色とりどりの感動でも、形にするときは決めつけがち。
それが教育によってなのか感性なのかはわからないけど。心で感じたことを形にするって難しい。
けれど写真にさえ正確に写らない光や煙、自分が見たもの(肉眼を通してだけでなく感じたもの)を
一生懸命形にしている。水面や木漏れ日が美しかった。

幸せを形にするには、その空間を如何に表現できるかにかかっていると思う。
例えば、何かを幸せだと思ったときに、感じた匂いや色は、後々になっても残っているものだ。
いつか感じたそんな幸せな気持ちを引き出せるお手伝いができたら...。そんな手をもってみたい。
モネの絵はそんな夢を描かせてくれた。


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特別に惚れた作品は2点。「かささぎ」(上記画像)と「ルエルの眺め」。
「ルエルの眺め」は人気がないみたいで、ミュージアムショップにポストカードさえにも置いてなかったけど、私の中では一番。仕方がないので図録を買って読んだところ、17歳のときに2人で絵画旅行に出かけて描いたものなんてエピソードを知って益々響いた。
この絵の中に入りたい、こんな絵が書いてみたい、難しいことよりも素直な気持ちでその作品にひたすら関心をもった。何度も戻ってぼーっと魅入ってしまった。


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その後六本木ついでということでミッドタウンにも参上。せっかくなのでデザインハブを鑑賞。
やっぱ古い電化製品は色も形もステキ。
なんで日本人はメタリックが好きなのかなー...(メルセデ○のまね?)
個人的に、車のデザインには昔の色や形を復活させてほしいところです。

***** 大回顧展モネ *****
会期:2007年4月7日(土)~7月2日(月)
場所:国立新美術館
http://monet2007.jp/

***** Good Design Good Life - 日本のデザイン *****
会期:2007年3月30日(金)~5月6日(日)
場所:東京ミッドタウン・デザインハブ
http://www.designhub.jp/
※現在は「日本のグラフィックデザイン:ジャグダ 1981~2006」を開催中。
by qp-dw | 2007-04-15 00:00 | 美術
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