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大いなる遺産 美の伝統展-美術商の100年
続いて大いなる遺産美の伝統展に行ってきました。
新橋、東京美術倶楽部。創立100周年記念の催し物。
美術商たちが関わってコレクターや美術館に所蔵されるに至った一流の美術品が多数展示。

美術館と違う匂い。その館内のお茶室なども何か「ごきげんよう」などとしゃべらなくてはいけないような雰囲気で早々に横目で通り過ぎた。

本当は才能がある人こそが評価され報酬を沢山貰うべきなのに、いつの時代も間に入る者こそが誰よりも金儲けする。きっと才能がある人は手を動かすのに忙しくて欲を考える余地がないからだ。
かといってその才能はその間にいる人がいないなければ、評価には繋がらないままかもしれない。
沢山の人の目に触れることもできないかもしれない。
理不尽さに苛立ちさえ感じるが、感謝すべきでもある。こうやって世の中は成り立ってきたのだろうな。
それでももっともっと手を動かす物作りの方々に優しい時代が来ますようにと切に願う。


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そんな思いから商という言葉にあまりいい印象はなかったものの、集められた国宝17点を中心に全150点近くの美術品は見応えのあるものでした。

以前観にいった小林古径は昭和14年作の「山鳥」、上品な掛け軸。
竹内栖鳳の「水郷」。富田溪仙の「東山夜桜図」気温さえ感じそうな雰囲気がよい。グラフィック作成のいいお手本になりそう。上村松園は「櫛」。すごく上品。20年以上一般には公開されていなかったらしい。高村光太郎の木彫「螺旋」には感心。本物の貝殻みたい。
源氏物語絵巻「夕霧」、紫式部絵日記といった貴重なものも見れました。
陶器も沢山展示されていましたが、残念ながら勉強不足過ぎてコメントできず。

中でも私が強く心惹かれたのは3点。
橋本関雪の昭和16年の作品「玄猿」。薄くぼかした墨の体毛の中にしっかりと描かれた瞳と手のひら。
強い瞳に惹かれ、じっと前に佇んでしまいました。
抱いている小さい猿は子供だと思っていたのだけど、図録によれば奥さんのことを想って描いたようです。

東山魁夷の昭和52年の作品 「青い谷」。
大きめのキャンバスに描かれた朝靄の山は、幼少時代に毎年連れてってもらった本格キャンプでの寝起きの散歩にトリップしたようでした。なんだかとても懐かしい。

最後に鈴木其一、江戸時代の屏風「四季草花図屏風 六曲一隻」。
右から見るのと左から見るのとでは柄が違う。と注釈が書いてありその通りに前をウロウロ。
紫陽花、椿、梅、朝顔、菊、烏瓜、藤、菖蒲...季節の花々の色鮮やかなこと。本当に素敵でした。

それから美術館よりよかった点は閉館時間が遅いこと。じっくりと鑑賞させていただきました。
2週に渡って本物を沢山目にして贅沢な思いでした。
少しずつだが興味のある作家や作品が増えてきて嬉しい。勉強できる環境に感謝。
吸収したものを自分の色として吐き出せるよう精進したいと思います。

またまた最終日だったため過去形で申し訳ないですが情報だけ。
会場:東京美術倶楽部「東美アートフォーラム」
会期:2006年2月5日(日)〜2月26(日)
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by qp-dw | 2006-02-26 00:00 | 美術
書の至宝展-日本と中国
またまた行ってきました。場所は上野、東京国立博物館。
父に浮ついたデザイン書を買うより、本物を観てこい!と薦められたのが「書の至宝」。

中国は商時代(紀元前12-11世紀)の甲骨文、日本は飛鳥時代から全189点。まー、すごい迫力。
聖徳太子、空海、聖武天皇、小野道風筆や古今和歌集、源氏物語、万葉集など。
学生時代に教わった歴史人物たちの名筆の数々...

とはいえ書かれた内容はもちろん人に宛てたり、残したり...人が書いて人が読むのが文。
「お茶菓子があるから早く来い」といった今では携帯でする何気ない会話から、薬の処方、戦に勝った印、お礼、日記など。昔の何気ない日常が込められているのがわかったのも楽しかった。


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▲図録買っちゃいました!うっとり...

私が特に目に止めたのは3つ。
中国は米?の多景楼詩冊。文字は力強く、沢山の押印。
日本は平安、藤原行成筆の秋萩帖。色変わりの美しい水色の染紙に描かれた金の草の絵。
法華経安楽行品(久能寺経)の巻物。始まりに貼ってある金、銀、茶の布。
寸松庵色紙(しものたて)。松がメインとなって余白、文様、鳥、文様と均等の繰り返しのバランスが絶妙。かっこいいなぁー。

中国から日本に伝わる頃までは象徴が主でロゴに近い固さ的なものがありましたが、
平安辺りまでくると日本独特の柔らかさや繊細さが。
気になる聖徳太子は細かく大量。法華義疏巻第二・四が展示されていました。
さらさらと長い文を一瞬にして書いたような、まさに一気に10人の話を同時に聞ける頭脳から書かれた文って感じ笑。聖武天皇筆は金銅場陀羅尼経第一、日本で書写された最古の写経だそうです。
空海は人間的に頭の良さそうな大人なイメージ。全部で5点。それぞれが芯のしっかりした書。
古今和歌集は線が細くいかにも上品。背景に敷かれた柄や絵とそれに合わせて選ばれた字の色とがお洒落。
最終章の江戸時代の屏風コーナーに足を踏み入れた頃には、タイムアップで追い出されました。

館内は激混みでしたが、どれも生が見れただけで贅沢。
間隔や余白、文字構成、表装の色や文様の使い方にも惚れ惚れ。とても勉強になりました。
次に目にするときはもっと色んな思いを馳せられるよう知識を増やしておきたいです。

最後に文字には性格が出るとはよくいったもので、
最近の私は筆の違いや気分で変わるほど自分の字というものが曖昧。
周りにいた人や流行の文字に流されて元々書いていた字が書けなくなっている気がする。
きっと自分自身も気づかずそういう過ごし方をしてきていたのだろう。
そんなことを思いつつ、文章を見ただけで芯の強く本人を想像してもらえるような真っ直ぐな生き方をしていきたいと強く思いました。

最終日に行ったので、もう終わってしまいましたが情報だけ...
会期:2006年1月11日(水)〜2月19日(日)
会場:東京国立博物館・平成館
中国のみこの後上海博物館でも開催されるそうです。
ちなみに東京国立博物館では3/14〜4/9国宝・天寿国繍帳と聖徳太子像展が開催される模様。
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by qp-dw | 2006-02-19 00:00 | 美術
告知:彫刻家 平出 豊展覧会(高崎ゆかりの作家たち)
現在、高崎市美術館にて
「新市誕生記念展 高崎アートフェスタ 高崎ゆかりの作家たち─洋画/彫刻」を開催中。
新高崎市にゆかりのある洋画家38名・彫刻家9名が大正・昭和・平成の
3つの時代にかけて生み出した作品を展示しています。
平出 豊氏新作の彫刻もご覧いただけます。機会のある方はぜひどうぞ。

会期:2月5日(日)〜3月31日(日)
場所:高崎市美術館(高崎駅西口より徒歩3分)
開館時間:午前10時〜午後6時、金曜日のみ午前10時〜午後8時(入館はいずれも閉館30分前まで)
入館料:300円(記念展だからか普段に比べて安くなってますよ!)

詳しくは「平出 豊 彫刻展ホームページ」よりご覧ください。

私ももちろん行きます!3月の週末を予定。
都合が会う人は一緒に行きましょう。
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by qp-dw | 2006-02-12 00:00 | 美術
軽井沢プリンスホテルスキー場
今年初雪山。
午前中、日産にスタッドレスを付けてもらいに行ったので、スキー場は一時間かからない軽井沢に決定。
実家は比較的長野に近いので高速代500円ちょっと。同じ県の草津や水上に行くより全然近いのです。
半日券で午後〜ナイターにかけて滑る。さすがに土曜の昼間はとても混んでたけど、
天気も焼けるほどの日差しに、雪質も予想してたより悪くなく、コンディションには満足でした。


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ツレはボード、私とママンと弟君はスキー。ボードは安比や北海道で友達に合わせて何度か挑戦したのけど、
学生時代に揃えてもらったカービングのスキー板がとても気に入ってて、最近はめっきりスキー。
周りがボードでもマイペースに滑ってます。だからといって上手くはない。
気持ちは上村、里谷でも(メダルは残念だったけどコークスクリュー興奮!里谷さんも予選はカッコよかったし!スポーツ選手の涙はいつの日も素敵です)、ヘタレなので上級者に行くだけで腰が引けてひたすら叫ぶ。
そんな私も小さい頃はおじいちゃんに幼稚園時代から特訓を受け、自分が上手いものだと思ってました。
しかし大きくなるにつれ年に行く回数が減り、小心者の自覚が出てからはとっても謙虚。上手になりたい。


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▲浅間山もよく見えた。

ナイターも月と夜景が綺麗でリフトに乗ってても気分がよかったです。
帰りは焼肉を食べて、夜はお祝いのケーキ。とっても楽しい週末でした☆


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日曜の横浜への関越渋滞は30km。富岡から乗ったのに藤岡で降りて東松山まで下道で帰る。
どっちが早かったのか。マリオカートみたいに透明の自分と比べてみたい。
明日あたり筋肉痛でまともに歩けなそう。(今日はまだきてない)今シーズンもあと1、2回は行きたいなぁ♪
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by qp-dw | 2006-02-11 00:00 | 旅行